沖縄と聞くと真っ青な海や空をイメージする人が多いかもしれませんが、このような美しいブルーに映えるのが、沖縄の色とりどりの植物と言えるでしょう。温暖な気候を生かして、沖縄は特有の植物の生息地にもなっています。なかなか目にすることのない幻の花などもあるので、沖縄にきたらぜひとも拝みたいところです。
沖縄の特有の植物としてまず第一に挙げられるものが、ハイビスカスと言えるでしょう。沖縄ではアカバナーという呼ばれ方もしていますが、真っ赤な花をイメージする人が多く見られます。しかし近年ではピンク色の品種や、花びらのふちがすっきりとした小ぶりのものも人気を集めています。ハイビスカスと聞くと熱帯の植物のイメージがあるかもしれませんが、非常に耐寒性が高いのが特徴です。室内用のものであればそれほど大きいイメージがないかもしれませんが、沖縄の場合には、屋外で4mほどの樹になっているものもあります。沖縄に来るとハイビスカスの大きさにきっと驚くことでしょう。ハイビスカスの名前は定着しているものの一つですが、実はこの名前は植物の属名です。多くの種類の花がハイビスカス属にふくまれているのです。
そして二つ目に挙げられるのが、ブーゲンビリアと呼ばれるものです。一昔前の沖縄のPRにも使われる定番の花で、様々な映画やテレビドラマなどにも登場しています。ブーゲンビリアの花はピンクや赤のイメージがあるかもしれませんが、実はこのピンクや赤の部分は包葉と呼ばれるもので、本当の花はその中央部分にある小さなものです。石垣にはったり、建物の壁にはり付いている姿を望むことができるでしょう。
そして三つ目に挙げられるものがデイゴとよばれるものです。沖縄県の県花にも指定されているもので、春から初夏にかけて葉をつける前に真っ赤な花を咲かせる特徴があります。しかし毎年咲くわけではなく、年によっては全く花が咲かないこともあります。デイゴが満開に咲く年は、台風の当たり年であるという言い伝えもあるほどとなっています。マメ科ので、かなり大きな樹と言えるでしょう。そのほかにも沖縄三大名花の一つサンダンカと呼ばれる花は、花びらが3段に重なっている、また開花の際には3回花が咲くことから呼ばれています。春に黄金色の花を咲かせるイッペーは沖縄の方言でたくさんという意味を持ちます。シークワーサーやテッポウユリなどさまざまな種類があるので、沖縄を訪れた時には自然保護を意識しながら是非とも楽しみましょう。