沖縄には本州にはないような植物がたくさんありますが、その1つにイヌマキと呼ばれるものがあります。おきなわの木としても非常に有名であり、イヌマキ 生垣にも多く自生しています。特に畑の脇などにはイヌマキ 生垣がたくさん植えられているところもあり、イヌマキ 実がたわわに実る時期になると、散歩中の犬のおやつになっていることもあります。
そもそもイヌマキとは、民家に植えられている雌雄異株にあたり、通常であればイヌマキ 木の高さは2から5メートルほどにもなります。野生ともなると15から20メートルにもなる背の高い木であり、葉っぱの特徴が細長く針葉樹の仲間に該当します。沖縄の方言ではチャーギとも呼ばれているものであり、暴風や体質性、耐久性などにも優れている特徴があるので、遥か昔からは高級建材として首里城にも使われたことがあります。イヌマキの木は沖縄においては6月から8月ごろになると、赤紫色の果実がなります。先端に白く粉をふいた緑色の部分がありますが、これは種子にあたり、この種子にはなんと毒性の成分が含まれています。誤って食べると下痢や嘔吐などの症状が出るため十分に注意しましょう。食べられるのは緑色の種子の下にある部分であり、食べた感触はねっとりとした感じで、熟していると非常に甘く多いおいしいとされています。しかししっかりと熟していなければやや渋みが感じられることでしょう。イヌマキの実の色は黄色から赤、赤紫と変化し、赤い状態でも渋さがあるものの、甘さも出てきます。このイヌマキの果実は漢方にも使われていて、滞った血の流れを良くする働きが期待できます。このようなことから血液の巡りが悪いことで発生する胃の痛みや重苦しさ、倦怠感や頭痛などの改善に効果が期待できるでしょう。
このようなイヌマキは手入れもしやすいので、イヌマキは生垣にも、庭木としても非常に人気を集めています。樹脂も多く耐水性に優れていて、円買いにも強いことから、台風がよく発生する沖縄においては、沿岸部でも特に重宝されます。初夏の5月から6月、寒くなる前の秋ごろの年2回剪定の時期があります。成長スピードが緩やかであり生命力の強い日に当たります。放置すると四方八方に伸びて大変なことになるので、定期的に剪定してあげると良いでしょう。高さがかなり高くなるため、あまり大きくしたくないのであれば、最上部分から優先的に剪定するのが望ましいです。内部の密集を防ぐために、間延びした枝、曲がった枝等は丁寧に剪定していきます。