沖縄の野鳥として有名なヤンバルクイナは、ツル目クイナ科ヤンバルクイナ属に分類される鳥類のことで、沖縄北部ヤンバル地域固有種で鳥でありながらほとんど飛ぶことができないのが特徴です。1978年に研究員に最初に発見されてから複数の目撃例があり、1981年に特別調査チームが編成されて初めて成鳥・雛鳥が捕獲され、1982年には国指定の天然記念物に指定されました。生息数は年々減少しており、1985年-1986年には1800羽の生息が推測されていますが、2005年では推測生育数は720羽とほぼ半減しているのが現状です。原因としてはマングースの生息域の南部からの北上拡大・猫による捕食や自動車による轢死などが推測されているそう。環境省も沖縄県も総力をあげて、森林保全やマングース・猫マングース対策などがとられていますが、地域経済の振興と自然保護は重大な課題です。
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